今回は大学数学の既約行階段行列について説明しようと思います!
行と列、どっちがどっち?
そもそも既約行階段行列はどこで出てくるものでしょうか?
そう、行列とベクトルですね。
行とは横、列は縦を表します。
「ぎ」の書き始めが横、「れ」の書き初めが縦、と覚えましょう。
![画像](https://i0.wp.com/assets.st-note.com/img/1687235030932-qTr9XMGt9n.png?resize=278%2C273&ssl=1)
拡張行列
まずは行列とベクトルでの式の表し方を思い出しましょう。
![画像](https://i0.wp.com/assets.st-note.com/img/1685426326959-RM7Gu7TYCz.png?resize=343%2C178&ssl=1)
例えばこの式だと
![画像](https://i0.wp.com/assets.st-note.com/img/1685426404099-hduWzXf1GW.png?resize=292%2C126&ssl=1)
このように表します。これを拡張行列と言います。
では、行列の話に移りましょう。
![画像](https://i0.wp.com/assets.st-note.com/img/1685426627611-STgkf7g4XX.png?resize=559%2C110&ssl=1)
このAとB、実は行同値なんです。
どうやってそれがわかるかというと、
![画像](https://i0.wp.com/assets.st-note.com/img/1685426629789-zjqvXMSgn8.png?resize=620%2C100&ssl=1)
という式変形をすることができるからですね。
このように一つの式に同じ数をかけた式を
他の式と足したり引いたりすることで、行列の同値を出すことができます!
既約行階段行列
さあ、本題の既約行階段行列です。
ルールを見ていきましょう!
全てが0の行(横列)は一番下にくる。
各行の一番左の0でない数は絶対に1。
縦列の一番左の1がある列の他の数字は0。
一番左の1は階段状。
![画像](https://i0.wp.com/assets.st-note.com/img/1685428557858-O1dIAdWLJj.png?resize=620%2C339&ssl=1)
この四つが主なルールになります。
これを踏まえて既約行階段行列を作ってみましょう!
例題
![画像](https://i0.wp.com/assets.st-note.com/img/1685428694699-u1NRyUWLkt.png?resize=443%2C207&ssl=1)
これを既約行階段行列にしてみましょう。
![画像](https://i0.wp.com/assets.st-note.com/img/1685428699158-vjywY7hsSx.png?resize=620%2C137&ssl=1)
一つ目の行を二倍して二つ目の行に足す。
一つ目の行をマイナス1倍して三つ目の行に足す。
![画像](https://i0.wp.com/assets.st-note.com/img/1685428699236-BKrW053SWX.png?resize=620%2C123&ssl=1)
二つめの行を7で割る。二つ目の行を二倍して三つ目の行に足す。
![画像](https://i0.wp.com/assets.st-note.com/img/1685428699356-L0eqPucflC.png?resize=620%2C279&ssl=1)
すると
![画像](https://i0.wp.com/assets.st-note.com/img/1685428699396-xj0JEVeAH4.png?resize=620%2C71&ssl=1)
ということになります。
どうでしょうか理解は進みましたか?
ご観覧ありがとうございました☺️
わからないところがあれば遠慮なく質問を送ってくださいね。
ではまた。
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